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数年前に恵比寿ガーデンプレイスでパフォーマンスのお仕事をご一緒したときのことでした。UAが奄美の島唄をアカペラで歌ってくれたのですが、大地から湧き上がるようなエネルギーに満ちたその声に導かれるように、私の身体は自然に動き、やるべきパフォーマンスを創りあげることができたのです。
UAの声にはどこか温度を感じます。大地のエネルギーを身体に通し、喉のあたりで一回温めて表に出すような温かさを。UAの歌を聴く人は、その温かさにも包まれているのではないかと思います。
今回お話を伺って意外だったのは、あれだけの歌を歌いこなしてしまうUAが、じつはもともと音楽を目指していたのではなく、デビュー直前まで映像表現を目指していたということです。ゴダールのパンクさに惹かれ、デレク・ジャーマンの手法で短編映画製作に没頭されていたそうです。
けれどその経験は、歌を核にファッションやヴィジュアル、ステージの演出なども含めて、総合的なプロデュースをするときに活かされているのでしょう。その才能や魅力に惹かれて集まる数々のアーティストの表現を、歌を核にしてまとめあげ、独特の世界を創りあげていく。この求心力と統合力もまた魅力の一つではないかと思います。
ソウル、ロック、ジャズ、レゲエ、島唄、民族音楽、童謡、あるいは声そのものを楽器のように使うフリースタイルまで、ジャンルに囚われないさまざまなナンバーを歌い、そのすべてに独特の世界を創りあげるUA。一つのところに留まることなく、そのとき考えていること、そのときに大切に想っていること、そのときどきのUAが映された歌声を、これからも聞き続けたいと思っています。
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