●words from SAYOKO
●第一章 あまりにも自然にミュージシャン
●第二章 音楽家としての目覚めたフルートとの出会い
●第三章 ネオ・チンドンかぼちゃ商会と
●第四章 ゴールデン街に流れるフルートの音
●第五章 日仏2つのルーツを大切に

MAYA●マヤ
作詞家で歌手で俳優にして映像詩人でもありサラヴァ・レーベルのプロデューサーであるピエール・バルーを父に持ち、アーティストたちに囲まれステージを遊び場にして育った。15歳のときに旅したブラジルでフルートに出会い、1年後に留学したバンクーバーでジャズのビッグバンドでフルートを担当し、ミュージシャンとして目覚める。以来、日本とフランスを行き来し、様々なアーティストとフルートや声で競演しながら多彩な活動を続けている。02年から日本でネオ・チンドンのバンド「かぼちゃ商会」にサックスとして参加。05年5月にオペラ歌手・深川和美とのユニットでCD「アミチエ」をリリースした。

 高名なシャンソン歌手であるおフランス人の父様と、日本人であるお母様の間に生まれたマヤさんは、二つの文化の血脈を受け継ぎ、音楽に囲まれて育たれました。彼女が吹くフルートの音は、どこか乾いた土の匂いがしてエキゾティック。そこにはお父様が世界中を巡り感じてきたことが、マヤさんから出てきたようにも感じられます。

 そんな彼女は、日本に来てチンドン屋さんの世界に入ります。チンドン屋と言っても、昔ながらに宣伝をしながら街を練り歩くチンドンとは違うのですが、どうしても、街から街へと渡り歩く、フェリーニの映画に描かれるような大道芸の世界と重ねてみたくなります。ご自身の中に、どこかノマド的な核をきっとを持っているのではないかと思うのです。

 まやさんはフランスと日本を行き来し、世界を巡りながら、人々と出会い、面白いと思った世界に躊躇せずに飛び込み、自分のあり方やその音楽の世界を広げてきました。チンドン、沖縄の島唄、オペラ歌手、フランスのストリート・ミュージシャン、劇。そこには自由を求める精神を感じます。

 「昔からあるチンドンもシャンソンでも、変えていくからこそ生き残り、次に続いていくんだと思う」と言うその姿には、現存しているものを脱皮させていこうとする、心地よいアナーキーな精神を感じます。
 フランスと日本、二つのルーツをしっかりと見つめ、自分の足で凛々しく立って、自分の追い求める道をためらいなく進むマヤさん。自分自身を、音楽世界を、次々に変革していこうとする自由でパンクな精神が、人人々を癒す美しい音の世界をこれからどこまで広げていってくれるのか、ますます楽しみです。
   
    
 



Copyright(c) mokohan productions all rights reserved 2005