1923年東京日本橋生まれの下町育ち。学徒出陣し九死に一生を得て復員後、旧制弘前高校を卒業。東大受験に失敗するも48年に松竹大船撮影所助監督試験に合格し映画の道へ。日活に移籍し56年に『港の乾杯 勝利を我が手に』で監督デビュー、以後、専属監督として名を馳せ、映画史に残る名作を次々に発表。その先鋭的映像表現ゆえ会社と衝突することもあり『殺しの烙印』でついに解雇される。77年『悲愁物語』で映画界に復帰後、81年に『ツィゴイネルワイゼン』でベルリン国際映画祭審査員特別賞受賞、05年には『オペレッタ狸御殿』がカンヌ映画祭の特別上映作品として公式上映され、満場の喝采を浴びた。90年に紫綬褒章受章。そのケレン味たっぷりの大胆な構図と色彩に溢れたアヴァンギャルドな映像美は「清順美学」と呼ばれ、メジャーからカルト界までを魅了、世界の名だたる映画監督からもリスペクトされている。昨年、日活時代の映画作品がデビュー50周年記念の自選によるDVD BOX『惚れた女優と気心知れた大正生まれたち』『日活から大目玉をくらった作品』にまとめられた。

 
   
 
 




INTERVIEWER
山口小夜子●SAYOKO YAMAGUCHI


モデルとして時代を象徴する海外の数多くのデザイナーのコレクションに出演。同時にダンスコンテンポラリーなどの舞台活動で前衛的な国内外のクリエイションに参加・出演してきた。また、フランス批評家協会最優秀作品賞を受賞した「オペラ三人姉妹」(リヨン国立劇場)を始めとする舞台衣装のデザインやヘア・メイクを手がけたり、音楽活動やクラブのDJ、エッセイの執筆など、ジャンルの枠を超えて独自の世界を展開している。

PHOTOGRAPHER
高木由利子●YURIKO TAKAGI


東京生まれ。武蔵野美術大学でグラフィック・デザインを学んだ後、ポルトガルに渡る。イギリスでファッション・デザインを学び、フリーランスのデザイナーとしてヨーロッパを飛び回り、モロッコで写真に開眼。以後、写真家として独自の視点から衣服や人体を通して「人間の存在」を撮り続ける。現在は東京を拠点に、各地で古典を行い、アジア・アフリカ・南米・中近東に強い興味を持ち、撮影旅行を続行中。
 
 
 



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